2012年05月02日

なぜポリクリにおいて、こんなカタチのフローボリューム曲線が散見されるのか

ウチではポリクリで回ってきた学生さんに、必ず肺機能検査をやってもらっています。本だけの知識ではなく、実際にやってもらうことで、より深く理解してもらうためです。


肺機能は努力、あるいはやり方にある程度依存するところがあるので、本来患者さんで肺機能を測定する場合は、何度かやってコツを掴んでいただいて、最良の値をとるのが常。


といって、4〜6人いる学生さん、全員に何度もやっていただくわけにもいかず。
1人1回ずつとさせていただいております。


ということで、ぶっつけ本番となってしまい、うまく吹けない症例?も散見されます。


スライド83.jpg


これは…?


フローが上下していますね。


患者さんでこれであれば、


「咳き込んだ」


可能性を考えます。


しかし、ポリクリの場では…




特にフローボリューム曲線のように、努力にかなり依存するものは、曲線の解釈が重要であります。


1秒率などの「数字」だけをみて70%を下回っていても、きちんと吹けていない結果の数字であれば、それは「病気である」ことを意味しません。


しっかり吹けたのかどうかは、曲線を見ればすぐにわかります。もちろんウチでもそうですが、しっかりした検査技師さんのおられるところであれば、患者さんが変な吹き方をすればやり直し!となります。

でもそうでない場合、自分でやる場合などもあります。
フローボリューム曲線を見て、きちんと解釈できるようになっておきたいものですね。


長くなりましたが、このシリーズはいったん終わります。


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この記事へのコメント
すいません・・・笑ってしまいました(~o~)
どんな曲線やねん??ってパソコンに突っ込みました(TwT)
学生さんはいろんな意味で楽しいですね(*^_^*)
学生さんから学ぶことも沢山あるし(^-^)

おまけ・・・
我が子はイナズマイレブンのDSでポジショニングを学びました
楽しんでサッカー出来たらOK
先生も一緒に楽しんでください
私も連休は末っ子の遠征引率を楽しんで来ます(^-^)
Posted by おばやん99 at 2012年05月03日 01:17
ありがとうございます。
学生さんから学ぶこと、本当にたくさんあります…。おかげで日々成長しています。

うちにはDSイナズマイレブンありませんが(笑)、
楽しくやっているようなのでいいと思います。
時々練習試合とか見ると、「成長したな〜」と、
頼もしく思います。
Posted by 長尾大志 at 2012年05月03日 18:37
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