一応おさらいします。
右側が1弓と2弓。
左側が1弓、2弓、3弓、4弓とあります。
各々、その線を形作る構造物は…
- 右1弓(赤):SVC
- 右2弓(緑):右房
- 左1弓(青):大動脈弓
- 左2弓(黄):肺動脈(主幹部)
- 左3弓(紫):左房(左心耳)
- 左4弓(紫):左室
ですね。
さて、この心陰影から得られる情報としては、大きく2つあります。
1つめは、
心胸比を計算することで、心拡大を評価できる
こと。
心胸比とは、心臓の最大幅(図の緑矢印)を胸郭の最大幅(図の青矢印)で割ったものです。50%以上になる場合、心拡大と解釈するのですが…。
上の2症例、一見どちらも同じように心拡大、ですが、じゃあどちらも心拡大→心不全か、といわれると、ちょっと違うのですね。
心胸比は、どちらも拡大?しています。でも、
心臓の「張り」が違う。
本物の?心不全だと、右のように上方向にも拡大することが多いです。
左は、ぺったんこな印象です。これは肺の線維化のため、横隔膜挙上が生じ、心臓が回転して寝てきた(過膨張時に生じる滴状心の逆ですね)ことで見かけの心胸比増大が起こっていると考えられます。図中、赤い丸のあたりが元々の心臓の位置なのです。
ここはだまされないようにしましょう。
心陰影から得られる情報、2つめは
心陰影とのシルエット・サインを評価することで、肺のどの区域に病変があるかを推測する。
こと。いよいよ盛り上がってきましたね(私だけ?)。明日以降、いよいよシルエット・サインを取り上げます。うまく説明できるでしょうか…。
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