先日も書きましたが、今年はウチの医局に堀江先生が教授として着任されて今年は10年目にあたります。ということで、いくつか10周年にちなんだイベントごとが予定されています。その1つとして、10周年記念誌を刊行されることとなり、私にも原稿依頼が参りました。
しかしながらこの10年の歴史の、ほんの一部しか担っていない私ですので、あまり当科の歴史方面のことを語る資格はないように思います。
そこで10周年にちなむ話題を考えてみますと、ウチの長男(第1子)が生まれてちょうど10周年。子育てを通じて教育・育成について色々と考えたことを書いてみたいと思います。
長男が生まれたころは枚方のとある病院に勤務しておりました。呼吸器内科スタッフが自分だけ、という状況で結核病棟52床、一般病棟もあり、結構時間がなかった記憶があります。長男が生まれたのも、当直の時に電話をもらって知った次第で、会えたのは当直あけの翌日夜でした。
その後も留学の準備などあり、時間がないまま、あまり子供とかかわることもなく1年が過ぎました。
長男が1歳になる頃から2年間カナダに住みました。色々な意味でパラダイム転換のあった留学でした。なんてったってそれまでは、(自分でいうのもナンですが)昔ながらの仕事人間。とにかくずっと病院にいて、なんだかんだやって、あまり家庭というものを顧みることはなかった。家事なんて一切しなかった。そんな感じであったのですが…。
なんといってもカナダでは、スタッフの皆さんの家族を大事にする姿勢。イベントごとにとっとと帰宅して家庭でパーティー。クリスマスには皆故郷に帰り、ハロウィン、イースターなどのイベントは大盛り上がり。文化の違いを感じました。
社会全体が子供や弱者に優しい、しかしながら優しい中にも自主独立というものをしっかり促す文化。などなど、日本人として元々持っていた価値観が大きく転換した2年間でした。
…あまり10周年に関係なくなってきましたね。
2012年08月11日
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