10月13日(土)に、呼吸器学会主催の「呼吸器スキルアップセミナー in OSAKA 2012」が開催される予定です。対象は前期・後期研修医および医学生(5、6年生)さん、それに育児休暇・産前産後休業から復帰する医師、となっています。
プログラムは以下の通りで、1つのテーマあたり1時間、計3時間のコースとなります。
『胸部診察 〜イチロー君を用いたスキルス・ラボ〜』
『胸部画像読影(胸部X線、CT)』
『呼吸器感染症』
このうち、『呼吸器感染症』のクラスで、講師をさせていただくことになりました。
前半20分程度で肺炎と抗菌薬について簡潔にお話しして、後半で症例問題を、グループに別れてやっていただこうと思っています。
今サラッと、「前半20分程度で肺炎と抗菌薬について簡潔にお話しして」と書きましたが、ガイドラインの解説をするにしても、ガイドラインは成人だけでも(市中肺炎、院内肺炎、医療・介護関連肺炎)3つありますから、それだけで1時間以上かかってしまいます。
今回のプログラム、目的は、「正しく抗菌薬を選択するための、基本的な考え方」を身につけていただくことですので、ただガイドラインをなぞるのではなく、肺炎(感染症)治療のキモとも言うべき部分を抽出してお伝えしようと思いました。
すなわち、「およその臨床的状況から原因微生物を推測し、それによって抗菌薬を選択できる目安」とも言うべき考え方であります。
ガイドラインが3つもできた理由は、菌が入ってくる「場」が異なるから。その「場」によって、入ってくる菌と患者さんの状態が異なる。それによって抗菌薬の選択が変わる。
多少無理やりですが、とにかく一つ、きっちりした考え方を身につけましょう。自分の整理のため、明日からこちらでも取り上げていこうと思います。
2012年09月03日
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