表記の会に参加してきました。
まあ、色々と思うところはあったのですが、会場が狭かったとか、ご飯を食べるまでの時間が、とか、必ずあるアレがなかったとか、そういうしょうもない感想を述べるのはやめておきましょう。
それよりも、こういう会に参加して何となく漠然と思っていたことが、少しハッキリとした形になってきました。ここ最近、少し下に述べるような傾向が目立つようになってきたのか、私の感受性が高くなったからなのか、よくはわかりませんが、少し書き留めておきたいと思います。
もちろん、今日の会に限ったことではなく、○○に関して問題があるということでは断じてありません。会でインスパイアされた、ということでご了承いただきますようお願いいたします。
世の中には、ガイドラインがたくさんあります。ガイドラインが診療に役立つことは確かであり、私も大いに役立たせて頂いております。それは間違いない。現実にここ2ヶ月ほどのブログネタにも困っておりません(苦笑)。
ガイドラインの作成には多くの偉い先生方が関わり、たくさんの臨床データとエビデンスを元に、疾患の適正な診断、治療を定めて頂いております。それも間違いない。
ただ、ガイドラインの改訂、このタイミングには、往々にして、「新薬の発売」が絡んでいる、これも事実です。
当然、新薬が発売され、新しいエビデンスが構築されると、ガイドラインを書き換える必要が生じてくるわけですが、それだけではなく、ガイドライン作成、改訂にはそれなりにお金がかかる。そこでどこかがスポンサーになる必要があるわけですが…。喜んでスポンサードされる企業があるわけですね。
こういうメーカーがらみの会で話をしたことがある方は特におわかりと思いますが、やはりこういう会を開催する以上、メーカーにはそれなりの思惑があるわけです。
会場や情報交換の場やらなんやら(今日はなかったけど)に、それなりにお金がかかっているわけで、当然「発売5周年、ありがとうございます、感謝します」だけで済むはずがありません。
例えば学術講演で語られる内容、ガイドラインのことを取り上げる内容ではあっても、やはり自社製品に有利な説明になるでしょう。
そのように、明らかな「会」ではもちろんですが、学会における発表、セミナーなどにおける講演など、一見中立な?モノにもいろいろな思惑が見え隠れしたりして。
最近ではCOIを明示されることが多くなっていますが、ガイドラインに携わられるような偉い先生は、数多くの企業と関連があることが多く、見ているとへぇ〜てなもんです。
昔お世話になった教授はじめ、いろいろなの方々にいろいろな裏事情を伺っているものですから余計かもしれませんが、特に若い先生方には、一見整ったプレゼンテーションであっても、批判的に聴くスキルを身につけていただきたいものだ、と思うのです。
2012年11月04日
この記事へのコメント
コメントを書く