■重症群(C群)に対する治療
中等症群(B群)の抗菌薬に、以下を併用します。
- アミカシン(AMK:アミカシン、ビクリン)
または - ゲンタマイシン(GM:ゲンタシン)
- トブラマイシン(TOB:トブラシン)
- イセパマイシン(ISP:イセパシン、エクサシン)
- アルベカシン(ABK:ハベカシン)
のアミノグリコシド系、あるいはB群でキノロン系を用いていない場合、
- シプロフロキサシン(CPFX:シプロキサン)
または - パズフロキサシン(PZFX:パシル、パズクロス)
- 当時なかったレボフロキサシン(LVFX:クラビット)もOK。
耐性緑膿菌対策のため、B群で選択したβラクタム系に、キノロン系、あるいはアミノグリコシド系を加えます。相乗効果も報告されていますし、耐性菌をカバーできる可能性は増すでしょう。
ガイドラインではここでアミノグリコシド系の使い方について、当時(今も?)あまり使われていなかったことを反映して結構説明がなされています。基本的な考え方としてPK/PDを考えると、1日1回投与、TDMを見ながら投与量を決める、ということが原則になると思います。
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