2012年11月12日

肺炎と抗菌薬〜3つのガイドラインの根底に流れる「共通の考え方」39〜肺炎治療の流れ10・院内肺炎に対するエンピリック治療の基本的考え方・重症群に対する治療

院内肺炎の重症になりますと、もう待ったなしです。当初から耐性緑膿菌、さらにレジオネラを含む非定型病原体をカバーした選択になります。




■重症群(C群)に対する治療

中等症群(B群)の抗菌薬に、以下を併用します。

  • アミカシン(AMK:アミカシン、ビクリン)
    または

  • ゲンタマイシン(GM:ゲンタシン)

  • トブラマイシン(TOB:トブラシン)

  • イセパマイシン(ISP:イセパシン、エクサシン)

  • アルベカシン(ABK:ハベカシン)


のアミノグリコシド系、あるいはB群でキノロン系を用いていない場合、

  • シプロフロキサシン(CPFX:シプロキサン)
    または

  • パズフロキサシン(PZFX:パシル、パズクロス)

  • 当時なかったレボフロキサシン(LVFX:クラビット)もOK。




耐性緑膿菌対策のため、B群で選択したβラクタム系に、キノロン系、あるいはアミノグリコシド系を加えます。相乗効果も報告されていますし、耐性菌をカバーできる可能性は増すでしょう。


ガイドラインではここでアミノグリコシド系の使い方について、当時(今も?)あまり使われていなかったことを反映して結構説明がなされています。基本的な考え方としてPK/PDを考えると、1日1回投与、TDMを見ながら投与量を決める、ということが原則になると思います。


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posted by 長尾大志 at 17:20 | Comment(0) | 肺炎ガイドライン解説
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