2012年11月15日

肺炎と抗菌薬〜3つのガイドラインの根底に流れる「共通の考え方」42〜肺炎治療の流れ13・院内肺炎に対する治療に反応しない場合の対応2

各種指標を正確に見ても改善していない、悪化している、こういう場合、「そもそも診断が正しかったのか」「感染症であったのか」を問い直す必要があります。


まあ、最初から鑑別しとけって話ですが、治療中に合併症として新しい陰影が生じてくることもありますので…。



感染症以外の疾患による場合、以下のようなものが鑑別に挙がります。


  • 薬剤性肺炎
    使用した抗菌薬によるものもあり得ます。

  • 器質化肺炎

  • 好酸球性肺炎

  • 放射線肺炎

  • その他の間質性肺炎およびその増悪
    ここまで、広い意味での間質性肺炎に含まれます。

  • 悪性腫瘍
    肺炎だと思っていたら肺癌だった、ということはしばしば経験されます。

  • うっ血性心不全
    肺炎との合併も多く、それにより治癒も遅くなったりしますので、心不全の有無を確認しておくことは重要です。

  • ALI/ARDS

  • 肺梗塞

  • 肺胞出血

  • 気管・気管支内異物

  • 無気肺


など。


上に挙げた一つ一つについて、もちろん鑑別のポイントはありますが、それはまた別の機会に。


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posted by 長尾大志 at 19:08 | Comment(0) | 肺炎ガイドライン解説
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