2013年01月03日

指導者たるもの

本を読む暇がなかなかないのですが、学会や研究会の行き帰りは貴重な読書タイムです。


この前は、「ビジネス発想源」の弘中勝さんが勧められていた「お前ならできる(小倉全由著)」を読みました。高校野球の監督さんが書かれた本で、指導者としてのあり方など、参考になるところが多かったです。


その中の一節で、小倉さんがまだ若い頃に根本陸夫さん(広島、西武、ダイエーの監督を歴任された名将)から掛けられた言葉が印象的でしたので紹介します。


(引用ここから)
■指導者は辛抱だ

一度指導して、さっさとできるようになって、目に見えて成長していく選手はいない。だから指導者は何度も同じことを、できるようになるまで繰り返し指導する必要がある。


それを、見た目でうまくならないからもうやめた、新しいことを教えよう、では選手は育たない。



■指導者は自分のできることだけ教えればいい

できないことまで教えようとすると選手が付いてこなくなる。だから、できることを自信を持って教える。そして、できないことは教えられるようになるまで身につける努力をする。
(引用ここまで)


どの世界でも同じですね。
指導者としては、とにかく辛抱が大事です。一に辛抱、二に辛抱。


わかってはいるのですが、どうしても、「これは前に教えたよね…」と言いたくなってしまったり。肝に銘じましょう。ただ、このブログを読んでくださっている若い先生が増えたせいか、ブログに書いたことは理解してくださっていることが増えてきています。大変うれしいことです。


そして、二番目。これも、全くその通りであることを痛感します。やはり、背中を見せる、じゃあないですが、自分ができることをしっかりやって見せる。そのためには、自分のスキルを磨いて磨いて、磨き上げなければなりません。


幸い、今も、新しいことを覚える、勉強するのが楽しいものですから、この楽しさを後輩たちに伝えていけたら、と思っています。

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posted by 長尾大志 at 23:00 | Comment(0) | 教育理念・メッセージ
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