2013年01月21日

胸部レントゲン道場46・CT総論3・正常CTで見えるもの・肺の末梢における構造たち・小葉構造

今日からのお話は厳密に書くとかなりややこしくなるため、まずは「わかりやすさ、理解しやすさ」を最優先に、大胆に細かいところを端折ってお送りします。また、病理画像やシェーマ図も持ち合わせがありませんので、簡単な図になってしまいます。


ですので、もっと深く小葉構造について勉強されたり、HRCTの教科書を読まれたりする方は、もうそちらで理解してください(開き直り)。




正常の胸部レントゲン写真やCT上で見える肺の構造物は、大きさ(太さ・厚さ)が0.5mm以上である、割と末梢までの血管と中枢付近の気管支であります。


気管支は肺門で肺内に入る、そのときから肺動脈と伴走します。そして分岐するときも同じタイミングで分岐し、基本、最後まで伴走しています。


最後…ってどの辺かというと、大体肺の一番外から5mmほど入ったところです。


7気管支+肺動脈の最後はこの辺.jpg


その「最後」の気管支と肺動脈が支配しているひとかたまりの肺胞を小葉といいます。

正式には「二次小葉」と言いますが、ここでは単に「小葉」としておきます。
ちなみに小葉に対する「大葉」は、例の上葉・中葉・下葉です。


小葉とはある程度の数の肺胞が集まった、肺の構成単位です。大体1辺が1cm程度の多面体(CTで見ると多角形)で、中心部に細気管支と伴走する肺動脈があります。周囲は小葉間隔壁と呼ばれる薄い壁で境されています。


8小葉構造.jpg


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posted by 長尾大志 at 18:41 | Comment(0) | 胸部X線道場
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