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などにすりガラスを使う目的は、まず第一にプライバシーを守る、というところだと思います。しかし、プライバシーを守るだけであれば、わざわざすりガラスにしなくても、ただの板でも良いわけです。
そこをあえてすりガラスにする理由。
いつも学生さんに尋ねるのですが、正解が出るのは半分ぐらいでしょうか。
一つは採光、という面があります。でもそれだけではない。もう一つ、おそらくもっと大切な理由は何でしょうか。
そうです。
「使用中かどうかが外からわかる」ということです。
(正解でしたか?)
上に挙げたような、プライベートな空間は、むやみやたらにドアを開けられたり(カギがかかっているにしても…)、ノックされたり、ということも避けたいものです。従って、外から一目見て「使用中である」ことがわかる、すりガラスが使われているのです。あと、電気がつけっぱなしかどうかわかる、というのも無視できない理由でしょう。
学生さんの答えで、「あまり見えない方がムード?が出るから」といわれたことがありました…(若いな〜)。あながち的外れではありません!?が、この場合の正解とはなりません。
長々とイランことを書きましたが、ここで本題に戻ると、すりガラスの本質は、
「不透明だけれども、向こう側にあるものの存在は認識できる」
ということではないかと思うのです。
同様に、すりガラス影の性質としては
「白い陰影だけれども、向こう側にあるもの(=血管)の存在は認識できる」
ということになるでしょう。

エピソードと共に覚えていただくと、忘れにくいと思います。
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