まあ、クリプトコッカスがわからなくても、何とか正解に至ることは可能だと思います。
訳のわからない染色で酵母のようなものが染まっている。ということで真菌かなと考えるわけですが、アスペルギルスは外因性感染、β-D-グルカン高値で原因微生物はAspergillus fumigatesであることから、正しい選択肢が2つとなってしまいます。これはおかしい。
もう一つ、よく問われるニューモシスチスにしても、内因性感染で、β-D-グルカン高値、ST合剤で予防が可能、という点から正解選択肢が3つにもなってしまう。
正解が1つであるとすれば、これらではない。じゃあこの中で1つだけ選ぶとなると、よくわからないけれども血清抗原検査の感度が高い、ぐらいかな?と考えられれば(結果的に)正解に至ることになるのです。(・U・)
…まあ、そんなこと言わずに、墨汁染色像を覚えておきましょう。過去問ではどこかで見たような気がするのですが…QBには墨汁染色=クリプトコッカスについての問題が掲載されていないので、この問題は今年分のQBに掲載しましょうかね。
医師国家試験過去問(呼吸器系)つまずきポイント徹底解説を全部読む
2013年02月17日
第107回医師国家試験呼吸器系問題解説・微妙な免疫低下状態に合併した結節影の鑑別・解答と解説2
posted by 長尾大志 at 11:55
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