2013年03月20日

天国と地獄の解釈モデル

子供が大きくなってくると、兄妹の間で揉め事がしばしば起こります。シンプルなところでは物の取り合いから、悪口の言い合い、告げ口、発展してくるとつかみ合い、殴り合いのケンカになることもしばしばです。


対等の争い、というよりは、どうしても上が下から略奪する、下に意地悪をする、という感じになっていますね。まあ、最近では下も負けていませんが…。


どうしたものかな、と頭をひねることも多い日々であります。「悪いことをしちゃいかんよ。」ぐらいしか言えず。


そんなとき、子供に「じゃあ、悪いことをすると地獄に行くの?」と聞かれました。
ちょうど幼稚園で天国と地獄がある、的なことを聞いたのでしょうか。


非常にシンプルな質問なのですが、大いに考えさせられました。どう答えたらいいんだろう。本当のところ、地獄があるのかどうかはわからないのですが、今のところは実際に存在するとは考えていない、そんなことを、たとえしつけのためとはいえ「悪いことをすると地獄に行くよ」と言っていいものか。


ウソを言うな、といっている大人がウソを言うのはいかがなものか。と思うわけです。


神様、というものの存在も、何というかふんわりした解釈で。「ウソを言うと神様が見ているよ」というのが(少なくとも言っている本人の認識としては)ウソなので、何だかぐだぐだじゃないですか。


でも、確かに悪いことをする、ということは「よくない」ことであるし、悪いことを積み重ねると、悪人になるような気がする。悪人になると、本人は幸せではないだろう、と思うわけです。これをわかりやすく伝えるにはどうすればいいか。


逆に、以前に書いた人の幸せとはでも触れましたが、究極の幸せって、よいことができる、よい人間になることではないか、と思っています。善行を重ねると幸せになる、というより、善行をすると気持ちがいいものです。そういうことが自然にできる人間であるということは、そりゃ幸せなんじゃないかな、と思うわけです。


つまり、自分がいい人間になるということが幸せになる=天国に行くことで、悪い人間になることが不幸になる=地獄に行く、という解釈ができるのではないか、と思った次第です。


ということで、子供には「いいことをすると、気持ちがいいやろ。それで、いいことを続けたら、心がきれいになっていくんや。そうすると幸せになる、それが天国に行く、っていうことや。反対に悪いことをすると、心が汚れていく。それでいやな気持ちになっていくねん。それが地獄、ってことかな。」と話をしました。


果たして、どの程度通じたのやら。その後も意地悪は治まる気配がありませんが…。

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posted by 長尾大志 at 18:51 | Comment(0) | 子育て日記
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