治療の場とは、病院に入院するのか、これまで通り在宅や施設で治療をするか、ということです。重症度に応じて入院適応を決めることになります。これは、市中肺炎ガイドラインで定められている分類、A-DROPを参考に決めていきます。
ちなみにA-DROPとは、既出ではありますが重要なので再掲しておきますと…
- A:Age(年齢) 男性≧70歳、女性≧75歳
- D:Dehydration(脱水) BUN≧21または脱水
英語が難しければ「脱水のD」でよいでしょう。 - R:Respiration(呼吸)SpO2≦90%
レスピのRで覚えましょう。 - O:Orientation(意識障害)
「起きてる?のO」で覚えましょう。 - P:Pressure(血圧) 収縮期≦90mmHg
この覚え方、ポリクリ学生さん考案です。ブログ掲載の許可を頂いています(笑)。
上記5項目を1つ満たすごとに1点カウントし、点数によって重症度、および入院・外来いずれで治療するかを決めます。
- 0点:軽症→外来治療
- 1-2点:中等症→外来、または入院治療
- 3点以上:重症→入院治療
- 4点以上→ICU 管理
…という具合に入院/外来を判断します。ちなみに1-2点であれば、主治医の総合判断で入院するかどうかを決めることになります。
* 難病と在宅ケア(7月号)に改変の上掲載予定
肺炎ガイドラインを最初から読む