2013年03月28日

難病患者さんの肺炎に対する抗菌薬治療4・肺炎の具体的治療の流れ2・原因菌を想定

以前書いたように、何らリスクのない生活をされている方(市中肺炎)の肺に入って肺炎を引き起こすような菌は、肺炎球菌・H.influenzae(インフルエンザ菌)・マイコプラズマ・クラミドフィラ・ウイルス(インフルエンザ、水痘他)などが考えられます。


「医療・介護関連肺炎」の場合にも、在宅で過ごしておられる方は基本的に同様の菌が肺に入ると考えられますが、下の表のような状況の患者さんは、原因菌が薬剤耐性菌である可能性が高いと考えられます。


耐性菌に対しては使用すべき抗菌薬もランクアップするため、以下のような状況の患者さんは特別扱いとなります。


  • 過去90日以内に広域抗生剤が投与された

  • 経管栄養を施行している

  • 過去に鼻腔や口腔などからMRSAが分離された(MRSAのリスク)



薬剤耐性菌:
  • 緑膿菌

  • アシネトバクター

  • ESBL〈基質特異性拡張型βラクタマーゼ〉産生腸内細菌

  • MRSA

  • ステノトロフォモナスなど



それ以上細かく菌を推定することは現実的には困難で、また、抗菌薬の使い分けという点からもそれほど意味がないので、この原因菌を想定するにあたっては、この「耐性菌がいそうかどうか」が最も重要な区分けになります。


* 難病と在宅ケア(7月号)に改変の上掲載予定

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posted by 長尾大志 at 11:26 | Comment(0) | 肺炎ガイドライン解説
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