抗菌薬の選択では、副作用が少なく広域スペクトラム、というか、抗緑膿菌活性がしっかりあるものが推奨されます。当然、ここは注射薬をチョイスします。
- ペニシリン系:タゾバクタム/ピペラシリン注射薬
- セフェム系:セフェピム注射薬+クリンダマイシンまたはメトロニダゾール注射薬
- カルバペネム系注射薬
- キノロン系注射薬+スルバクタム/アンピシリン注射薬
併用療法の説明として、セフェム系とキノロン系は、嫌気性菌に弱いため、それをカバーするために嫌気性菌に強いクリンダマイシン、メトロニダゾール、スルバクタム/アンピシリン注射薬を併用するということが特記されています。
また、MRSAのリスクがある、つまり、過去にMRSAが分離されている場合には、抗MRSA薬のうちいずれか1種類を併用すること、となっています。
ちょっと気づいた追加事項、後ほどfacewbookにてご紹介します。
* 難病と在宅ケア(7月号)に改変の上掲載予定
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