2013年04月04日

難病患者さんの肺炎に対する抗菌薬治療9・肺炎の具体的治療の流れ6・推定原因菌にあった抗菌薬を投与4・入院治療、その中でも集中治療を要するグループに対する抗菌薬選択

集中治療を要するような、生死に関わるような場面では、抗菌薬を出し惜しみするとか言ってられません。考えられる原因菌に対して絨毯爆撃を行います。


具体的なターゲットは肺炎球菌・インフルエンザ菌・MSSA・クレブシエラ・クラミドフィラ・ウイルスに加え、耐性菌として緑膿菌・アシネトバクター・ESBL(基質特異性拡張型βラクタマーゼ)産生腸内細菌・MRSA・ステノトロフォモナスなどが想定されています。


抗生剤の選択では、中等症群のペニシリン、セフェム、またはカルバペネムのいずれかに加えて、非定型病原体も確実にカバーするためにキノロン、マクロライドを併用する、という使い方になります。


  • ペニシリン系:タゾバクタム/ピペラシリン注射薬

  • セフェム系:セフェピム注射薬+クリンダマイシンまたはメトロニダゾール注射薬

  • カルバペネム系注射薬


のいずれかに、

  • パズフロキサシン、シプロフロキサシン注射薬

  • アジスロマイシン注射薬



を加える、


という感じです。もちろん、MRSAのリスクがある場合には、抗MRSA薬も併用することとなっています。


以上、簡単ではありますが、難病患者さんが肺炎にかかられたときの抗菌薬治療について、エッセンスをまとめました。お読みの皆さんの参考になれば幸いです。


* 難病と在宅ケア(7月号)に改変の上掲載予定

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posted by 長尾大志 at 11:12 | Comment(0) | 肺炎ガイドライン解説
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