昨日はレジデントの諸君、指導医の先生方に向けてメッセージを書きましたが、ちょうど昨日コメントを頂いた先生のように、育児、研究などでしばらく現場を離れておられた先生方にもご活用いただけると思います。
そういうご経験があるとおわかりのように、ブランクが開くと、体系だった知識が歯抜けのように、まだらに抜けてきますので、まずはしっかり自分の中で知識を体系立てる作業が必要になる、そんなときにもお役に立つでしょうし、結構細かい「ナゼ?」にもお答えできているかと思います。
また、非専門の先生方にとっても、この本が道標になることでしょう。そもそも専門外の領域を勉強しようとされても、あまりに漠然としていて、どこから手をつけて良いのかわからない。そこで、問題になることが多い、この本に書いてある項目から勉強していただければ、効率的に重要なことを身につけて頂けるのではないかと考えます。
特に外来受診される患者さんからのよくある訴えである咳の鑑別から、common diseaseである喘息やCOPDの具体的治療についても加筆しておりますので、日々の診療にもすぐにお役立ていただけるかと思います。
そして、コメディカルの方々。こちらのブログにも多くのご質問をいただき、お困りの方は多いのだな〜と実感しています。特に呼吸器内科が不在である施設にお勤めの方々は今まさに色々とお役にたてることがあるでしょう。
誰に聞くべきかもわからない、昔からの習わしでやっているけど、これで良いのかわからない、そういうことも多いのではないかと思います。全ての疑問に答えられるものではありませんが、考え方の基礎は身につくのではないでしょうか。きっちり考え方を身につけると、教科書を読んでもより深く理解できることでしょうし、応用も利くだろうと思います。医師はこう考えてるんだな、ということまで踏み込んで理解頂ければ、ご施設の医療レベルはぐっと上がるのではないでしょうか。
2013年04月15日
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