それに対して、飛び飛びに白くなるような陰影もしばしば見られます。じゃあそれは何の陰影なの?あわてない、あわてない。
まずは陰影の定義をしましょう。簡便な定義として、大きさで分けるものがわかりやすいと思います。
学生さんにもよくお聞きするのですが、おおよそ皆さん、感覚的に外れたことはおっしゃいません。粒、といえばどのくらいの大きさか、カタマリ、といえばどのくらいの大きさか、というのは大体わかるのではないでしょうか。
- 粒状影 径5mm以下
- 結節影 径5mm-3cm
- 腫瘤影 径3cm以上
粒、といいますとおなじみ、米粒が代表です。これが大体5mmですね。
粟粒結核のように、粟粒(2-3mm大)の大きさの粒もありますが…それはもう少し後で学びましょう。
そして、カタマリというと3cm、これも感覚的に納得できるものみたいです。実生活でも?、3cmぐらいあったらカタマリ感がありませんか?(無理やり?)
粒とカタマリの間を結節と呼びます。皮膚にぽつんと出来たそれくらいの大きさのやつ、結節って呼びますよね。
腫瘤影が大変大きくなると、連続性の陰影みたいになることも確かではありますが、それはリンク先にもありますように比較的稀なことですので、機序的にも飛び飛びの病変の分類に入れておくのがいいかな、と思います。
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