2013年05月31日

胸部CT道場8・飛び飛びに白くなる陰影4・粒状影のいろいろ3・小葉中心性粒状影1

小葉の中心部には細気管支が存在します。それゆえ、細気管支に関連する病態では、小葉の中心部に「陰影」が生じます…。


一口に言ってしまうとそういうことなのですが、実は小葉中心性粒状影といっても、機序によって陰影は微妙に異なったりしてしまうのです。大変ですが、少しずつ理解していきましょう。


まず代表的なやつ、教科書で良く典型例として出てくるやつです。細気管支そのものに炎症がある、細気管支炎という病態です。


小葉構造の拡大図(血管系は省略)をもう一度見てみましょう。細気管支は小葉の中心部で終わっています。細気管支は直径が0.5mmで壁の厚さは随分薄くなりますので、CTで細気管支は見えません。


1小葉構造の拡大図(血管系は省略).JPG


ここで細気管支が炎症を起こしますと、細気管支の壁が厚くなったり、細気管支内に粘液が貯留したりします。そのため、細気管支が0.5mm以上の大きさの構造物となり、今まで見えていなかったものが可視化します。それが異常影=粒状影として認識される、ということです。


2細気管支の可視化.JPG



小葉の中心部中心部、と今までさんざん書いてきたのですが、実際には、細気管支は小葉のど真ん中でなくなっているわけではなく、もう少し分岐があったりします。


3厳密な?小葉構造.JPG


小葉1個に対して粒が1個、というわけではなく、1個の小葉に複数の粒状影、あるいは分岐するような構造が見られるのです。


4細気管支の可視化.JPG


これを書くとややこしくなるかな〜とあれこれ思い悩んだのですが、ここは端折るべきではない、と思い直しまして、あえて書かせていただく次第です。


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posted by 長尾大志 at 19:14 | Comment(0) | 胸部CT道場
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