2013年06月08日

AKB48選抜総選挙とpositive feedback、そして活動の辞退

今年もAKB48の選抜総選挙が行われました。


今年は初の試みとして、「立候補制」が導入されました。どういうことかというと、総選挙には出ても出なくてもよい。本人の意志に任せる、というものです。この結果、総選挙辞退〜卒業、という決断を下されたメンバーも出てきました。


総選挙に出る、出ないを考えていく中で、自らと向き合い、来し方行く末に思いが至り、今後の進路を熟考された結果の決断もあったであろうと思います。



かつて、「票数は(ファンの)みなさんの愛です。」と言ったメンバーがいました。1人何票も投票できるシステムなので、純粋な人気とは必ずしも相関しないのでしょうが、でも自分に対してそれだけのお金を使ってもらえる、ということは、何らかの指標になっていることは確かでしょう。むしろ昨今では、単純な「人気」よりも重要かもしれない。


そんな中、票数が少ないメンバー、伸び悩んでいるメンバーは、やはり色々と思うところもあるのだと思います。自分に対するpositive feedbackが少ない状況、それを実感すると活動を続けていくモチベーションが低下してしまうことになるのでしょう。




以前にも書きましたが、私たちの仕事は(どんな仕事でもそうでしょうが…)positive feedbackを実感する機会が少ないものです。特に研究と異なり、教育、という活動に関しては、outcomeも見えにくいし、自分がやっていることが本当にイイことかどうか、正解のない中で模索していかねばなりません。


ですから、直接、お話をした人から「よくわかりました!」「わかりやすかった!」と言って頂くと、あるいはブログにそういうコメントを頂くと、「ああ、これで良かったのか」と思ってしまう。ついついそう思ってしまうのです。やはりpositive feedbackはうれしい。でも、何らかのfeedbackを頂くこと自体少ないものですから、negative feedbackが届いていないだけではないか、本当にpositiveな言葉だけを鵜呑みにしていいものか、気をひきしめていかなければならないと思うのです。本当はnegativeなfeedbackこそが成長、改善の源、とも思うわけで。


…とかいいつつも、positive feedback を頂けているからこそこんな活動が続けられているのであって、negative feedbackが多くなったらもう、心折れてしまい、活動辞退したりして…。(._.`)


いや、いや、そんなことは考えません。おかげさまで、「レジデントのためのやさしイイ呼吸器教室」は呼吸器学会での売り上げ第1位であったと聞いております。書籍の売れ行きは、きっと私に対する応援メッセージも含んで頂いているかと思います。本当にありがとうございます。感謝、感謝です。まだまだ呼吸器内科医、高級内科医は足りません。やるべきことはまだたくさんあります。これからも頑張ります!

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posted by 長尾大志 at 23:11 | Comment(0) | 日記
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