最近の若い人は、プライドが高い、とか、注意されるとすぐ逆ギレする、とかよく言われます。まあ、私が若い頃もそんなことを言われていたような気がしますが、逆ギレ、という便利な?言葉がなかっただけのような気がします。
うちの子もすぐ逆ギレするので、先が思いやられる今日この頃。なんでだろう、と思ってどこかで読んだ「逆ギレする原因」にこんなことが書いてありました。
未成熟な子供は、今の自分の状態を否定された(注意された)ときに「自分を否定された」と感じるので、とっさに自分を守るためにその否定された相手を攻撃する。それゆえに、親と十分な信頼関係があり、「自分は十分親に愛されているので否定されない」という確信ができてくれば逆ギレしなくなる、ということらしいです。
ああそうか、とうちの子供とは何とか信頼関係を結ぶべく日夜努力しておりますが…。おそらく、それだけではなく本当の「自尊心」を養っていくことを手助けしなくてはならないように思います。
あ、ちなみに、最初に出てきた「プライド」と今使った「自尊心」は違う意味になります。本来プライド=自尊心、ですが、最初に出てきた「プライド」は、最近よく使われる意味で「自己防衛本能」に近い。自分を守る心、です。自分に自信がなくてfragile(こわれやすい)ゆえにしっかりと守らなくてはならない。
本来の「自尊心」は自分を尊ぶ心。自分の行動(の累積)に裏打ちされた自信、といいますか、自尊心が高い人は強い心を持っているように思います。ですから注意されても防衛する必要がなく、むしろそれを糧に、ますます自分を高めていくことが出来る。
ですから若い人でも、よく伸びる人は自尊心が高く、素直に他人の注意を受け入れることが出来る人。そうなるためには、やはりある程度の経験を積んで自分に自信が出来てくることが必要なように思われます。
ですから、子育てでも「経験させて、自信をつけさせる」ことが大事なように思いますし、それは若手の育成でも同じこと。経験を積んで自信が出てきた若手医師の態度が謙虚になってくる様子を見ると、「ああ、そういうことなのか。」と気づかされます。
実るほど 頭を垂れる 稲穂かな
2013年06月23日
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