2013年06月25日

胸部CT道場25・飛び飛びに白くなる陰影21・粒状影のいろいろ20・小葉中心性粒状影を来す疾患の鑑別10・細気管支肺胞上皮癌(bronchioloalveolar carcinoma:BAC)2

癌、と言うからには、組織に浸潤したり、血管内から遠隔転移を起こしたり…という進展形式を思い浮かべがちですが、そういう浸潤ではなく、あくまで肺胞上皮を「置換する」形で増殖するのがBACの特徴でした。


そのために典型的な陰影として、限局したすりガラス影を来します。こういう(BAC、あるいは早期腺癌などを思わせるような)限局したすりガラス影をGGO(ground-glass opacity)、と呼ばれたりしていますね。


ちなみにground-glass opacityと言う言葉自体はは広範なすりガラス影も含む用語であると理解していますが、GGOと略すと、こういう限局したすりガラス影のことを指します。


早期の場合、BACは限局性、連続性の進展を見せますが、BACが進展してくる、ないし粘液産生性BACの大きな特徴が、「経気道的な散布、進展」であります。


肺胞上皮からポロリと取れた?腫瘍細胞が呼気時に気道内に転がってきて、次の吸気で他の領域に転がり込む、そういうイメージを想像していただければ。


49連続性に拡がる+気道を通してばらまかれる.jpg


そうなると、あるところで小葉中心性に拡がりを持っていた病変が、他の小葉でも小葉中心性に拡がる、小葉中心性のすりガラス影が飛び飛びに拡がる、といった陰影を形成してきます。


50気道を通じてばらまかれると….jpg


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posted by 長尾大志 at 17:28 | Comment(0) | 胸部CT道場
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