2013年06月26日

胸部CT道場26・飛び飛びに白くなる陰影22・粒状影のいろいろ21・小葉中心性粒状影を来す疾患の鑑別11・細気管支肺胞上皮癌(bronchioloalveolar carcinoma:BAC)3

昨日何気なく書きました、粘液産生性BAC。mucinous BAC(ムチナスバック)と言われたりしています。mucin≒粘液、ですね。


これはBACのうち、悪性細胞が粘液(ムチン)を産生するものです。粘液を産生しないBACとの違いはまさに粘液の存在で、症状としては多量に痰が出たりします。


51腫瘍細胞がムチンを産生する.jpg


肺胞内にムチンが溜まるため、X線写真ではそのエリアは水濃度になります。ということは、粘液を産生しないBACにおいて、X線、CT所見が限局するすりガラス影であったところが…


48連続性に拡がる(限局した)すりガラス影.jpg


粘液産生性BACにおいては肺胞腔内にムチンが貯留して空気濃度→水濃度(すりガラス影→浸潤影)となりますから、そのエリアの濃度が上がり、限局する浸潤影になります。


52連続性に拡がる(限局した)浸潤影.jpg


これは限局した範囲ですから、浸潤影と粒状影の区別がつきません。したがって、存在する場所からして小葉中心性粒状影と同じ陰影になるのです。いわゆる「粒」「カタマリ」ではなく、飛び飛びに存在する粘液も粒状影に見えるってことですね。


胸部CT道場に入門する

トップページへ

posted by 長尾大志 at 14:52 | Comment(0) | 胸部CT道場
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。