2013年07月03日

胸部CT道場30・飛び飛びに白くなる陰影26・粒状影のいろいろ25・ランダム分布の粒状影1

というわけで、ようやく小葉中心から離れまして、残るはランダム分布、というよくわからない!?分布の粒状影を紹介します。


ランダムに粒が配置しているということは、どういうことか。


何らかの機序によって、例の小葉単位、あるいは小葉に関連した構造物に関係のない分布をする、ということ。


60小葉構造と関係なく、ランダムに分布.jpg


ではなぜこのような分布をするのか。細気管支に関連する疾患だったら小葉中心部に、リンパ路に関連する疾患なら小葉の辺縁部に、というふうに病変の存在する構造物が元々存在する場所に陰影が分布するはず。では元々ランダムに存在する構造物は何か?



…あまりもったいぶってもしょうがないので申しますと、これは肺胞壁に存在する毛細血管です。肺胞は肺内あまねく広くどこにでも存在しますので、その壁に存在する血管も、小葉内のどこ、ということなくどこにでも存在しうるのです。


ですから、血行に乗って散布される疾患では、小葉内の細気管支や小葉間隔壁といった構造物に関係なく、ランダムに粒が散布して見えるのです。


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posted by 長尾大志 at 19:32 | Comment(2) | 胸部CT道場
この記事へのコメント
初めてコメントさせていただきます。
最近、長尾先生が作成されているHPと出会い、拝読させていただいております。
私は大阪市内の病院に、理学療法士として勤務している西田と申します。
週に2回、早朝に、呼吸器内科の医師のもとで、胸部X-PおよびCT画像を見ながら、呼吸器疾患の病態などを学ばせていただいています。
患者さんの症状をみることに併せて、画像を見ることも大事だと感じています。
長尾先生のHPを通じて、良き学習の場をいただいています。ありがとうございます。
Posted by 西田 藍 at 2013年07月15日 21:23
コメントありがとうございます。おっしゃるとおり、画像を通して病態の理解が深まると思います。
この記事も病態を理解できるように工夫しているつもりです。是非しっかり身につけて頂けるよう頑張って頂きたいと思います。
Posted by 長尾 大志 at 2013年07月16日 20:34
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