7月13日に開かれる第81回日本呼吸器学会近畿地方会にて、「間質性肺炎2」セッション座長を務めることとなり、予習中。お付き合いいただけましたら幸いです。
■漢方薬多剤による薬剤性肺障害の1例
呼吸困難を主訴に来院、両肺野にすりガラス影を認め、KL-6 2013、SP-D 233と上昇。BALFリンパ球増加とCD4/8低下、TBLBでは非特異的胞隔炎のみ。ステロイド内服で改善し、DLSTで3剤の漢方薬共に陽性、1剤が偽陽性。また、好塩基球活性化試験でもそれに相関する結果を得た、という症例です。
小柴胡湯に代表されるように、漢方薬による、あるいは関連があると考えられる間質性肺炎は決して少なくないと考えられますが、診断自体は結構困難です。
例えば小柴胡湯は、それ自体がリンパ球刺激能を有していて、「DLST陽性」は全く当てにならない。おそらくそのあたりを克服されようということで好塩基球活性化試験も試みられたのかと思いますが、漢方薬における好塩基球活性化試験の位置づけに関しては不勉強で存じませんので、そのあたりも教えていただきたいところです。
2013年07月10日
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