- 粒状影 径5mm以下
- 結節影 径5mm-3cm
- 腫瘤影 径3cm以上
となっています。
粒状影はこれまで学んできたように、細気管支やリンパ路に代表される管状構造物内に病変が出来ることで生じる陰影です。従って、基本的には大きさに限りがあるハズなのです。
それがある程度の大きさを超えて発育する、結節影や腫瘤影ともなりますと、そういう構造物を越えて、あるいは破壊して大きくなっている、ということになりますから、基本、破壊性のある腫瘍性病変が考えやすいですね。
この分け方は主に真っ白な、いかにもカタマリ、という陰影についての分類ですが、一方、最近はCT健診も増えており、せいぜい粒状影〜結節影程度の大きさの限局したすりガラス影が発見されることも増えています。
限局したすりガラス影は、特にGGO(ground-glass opacity)、と呼ばれたりして、いわゆるびまん性に拡がるすりガラス影(≒間質性肺炎)ではない、腫瘍性病変を表す所見として扱われています。
いずれにしても、限局した病変がある程度以上の大きさになる、ということは腫瘤を形成するということであり、良性か悪性かの鑑別が重要、ということになります。
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