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のように、外向きに凸であること。で、ある程度の大きさがあり、限局していること。このあたりが結節・腫瘤影の特徴であると言えるでしょう。
それで、悪性を示唆する所見ですが
- 全周性に辺縁が不整
- スピクラ(スピキュラ)形成
- 胸膜陥入像
こういう所見が(特にスピクラや胸膜陥入像が複数)あると、原発性肺癌を示唆するといわれています。
スピクラは結節の周りに出ているトゲトゲみたいな所見で、病変辺縁の線維化・周囲の結合組織やリンパ管内への浸潤を示すといわれています。扁平上皮癌や腺癌など、原発巣でよく見られますが、転移巣ではあまり見られません。

胸膜陥入像は字のごとく結節が胸膜を引っ張り込んだものです。図でおわかり頂けるでしょうか。1枚の胸膜を結節が引っ張り込んでいるので、1本の線に見えるのですがそこには2枚の胸膜が含まれています。そのためか、図のように少し分厚く見えることも経験されます。
薄い場合、胸膜に到達したスピクラと見分けが付かないこともありますが、まあ結節から線が出ていて胸膜に到達していたら、胸膜陥入像と言っておけばいいと思います。

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