例年循環器と呼吸器の規模の差を痛感させられるのですが、今年は循環器5題、呼吸器3題と演題数も拮抗し、差はそれほど感じませんでした。暑さのせいか、昨年の10周年記念の反動か、全体に参加者が少なく、いささか寂しい感じでしたが、学生さんにもたくさん参加頂いて、もりもり食べてくださったのでよかったです。
呼吸器からは瀬戸先生のCOPD疫学調査についての発表。COPD患者さんの早期発見、早期介入は呼吸器内科医の少ない滋賀県、いや日本全体の喫緊の課題であります。簡単なアンケートでCOPD患者さんをスクリーニングできるならば、それに越したことはない。是非多くの患者さんを早期発見して頂きたいものです。
続いて国立病院機構東近江総合医療センターの和田先生による、小青竜湯による薬剤性肺炎と思われた1例。薬剤性肺障害の診断手順について、丁寧にきっちりと詰めた発表でした。
そして最後は小熊先生による、SKR(滋賀吸入療法連携フォーラム)の活動状況報告。薬剤師さんにもっともっと、吸入指導に携わって頂くことで、患者さんの状態がずいぶんよくなることが実感されます。地道な、でもとっても重要な活動です。
今回は活動報告が多かったのですが、こういう内輪の、少し気軽な?会で、若い先生たちに症例報告をやってもらい、経験値を上げて頂くことも大切です。今年は症例が間に合いませんでしたが、来年からはもっとそういう方向で行きたいと思います。循環器内科病棟医長の伊藤先生が、「2年間で10本の症例報告を出す」とされていました。数値目標は具体的でいいですね。こちらも目標を決めましょうかね。
*明日から数日間、ネット環境その他状況が劣悪となります(夏休みとも言う)。更新が滞ることが予想されます。どうぞあしからずご了承ください。