限局性すりガラス影で径が5mm〜10mmのものも、やはり辺縁の性状などの認識は困難です。また、すりガラスが純粋なものであれば、多くは悪性であってもごく早期の細気管支肺胞上皮癌、あるいは異形腺腫様過形成(atypical adenomatous hyperplasia:AAH)と呼ばれる、癌の前駆病変と考えられているものであり、予後は良好であると考えられます。
したがって、限局性すりガラス影で径が5mm〜10mmのものは、まず3〜6ヶ月後にCTで経過観察を行い、その経過によって(残存があれば)さらに12、24ヶ月後に経過観察CTを撮影、増大傾向があればその時点でVATsによる生検を行う、という感じでされていることが多いようです。
胸部CT道場に入門する
2013年07月29日
胸部CT道場40・飛び飛びに白くなる陰影36・限局性すりガラス影3・径が5mm〜10mmのもの
posted by 長尾大志 at 18:41
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