2013年09月20日

第16回滋賀呼吸器感染症研究会見聞録

昨日、上記の会に行って参りました。本来、家庭の事情で平日夜のこういう会にはとっても出にくいのですが、(しかも前日じゃんけん大会をずっと見ていて子供の寝かしつけに参加しなかったこともあり…( ̄▽ ̄;))それでも行って参りました。


内容が盛りだくさんで、面白かった、行ってよかったです。この会は毎回人選が巧みなんですよねー。こちら共催頂いているのはD日本S友さんですが、こういう宣伝色の薄い?会をやって頂けるのには頭が下がります。無理かもしれませんが、末永く続けて頂きたいと念願します。


■1つめは「滋賀県におけるP.aeruginosaのサーベイランス報告について」。


コレもいろいろと思うところはありましたが、具体的なことはここでは書きません。まあ使ったら効かなくなるよね〜、を再認識しましたが、かなりヤバイ抗菌薬も出てきていますね…。



■2つめは「グラム染色から見える呼吸器病態所見」。AIORCOIDの相原先生による、「培養よりも、グラム染色が多くを物語る」というお話。何となくぼんやりと思っていたことを形にしてくださった、という感じ。


1つのポイントとしては、おそらく肺炎の原因菌は(昨今では特に)嫌気性菌が少なからずあるけれども、普通に培養したのでは生えてこない。それで「原因菌不明」にされている例があるが、グラム染色標本を見れば、誤嚥とか嫌気性菌とかはわかるものだ、というお話。若い先生には是非知っておいて頂きたいことです。


2つめのポイントは、検査技師さんと医師とはもっとコミュニケーションを取るべき、というもの。何となく結果を返して何となく見るのではなく、疑問があったら聞く、問題があれば突き返す(!?)、できれば症例カンファレンスを開く、そうしたことで検査報告のレベルを上げていかなければならない、そんなお話でした。


他にも、塗抹標本で感染症かどうかがわかる、多重感染がわかる、治療効果が迅速にわかる、などなど若手の先生方、技師さんにとって示唆に富んだお話をいろいろと聞かせていただきました。特別講演はまた明日にご紹介します。

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posted by 長尾大志 at 16:21 | Comment(0) | 学会・研究会見聞録
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