2013年11月26日

第82回日本呼吸器学会地方会「稀少肺疾患・その他」セッション予習2

■肺炎治療後遷延する両側肺野浸潤陰影で診断に至った肺胞蛋白症の一例

概要
40歳代男性。発熱と息苦しさを主訴に受診。胸部X線写真で両側浸潤影、WBC、CRP上昇、尿中肺炎球菌抗原陽性であり肺炎と診断した。抗菌薬点滴で症状、検査所見改善し退院したが、その後長期間両側浸潤影が残存した。KL-6高値より肺胞蛋白症を疑い、BAL、TBLB施行し肺胞蛋白症と診断した。


所感
この発表の売りがどこになるのかが問題ですね。症例が少し若めであるぐらいでしょうか。教訓として肺炎を見たら肺胞蛋白症を疑うべし、とはならないと思うのです。頻度的に少なすぎる。本症例は肺胞蛋白症のみでは無症状と考えられるため、どの時点で疑うべきであったか、という話にはなるのでしょうが…特に発見動機として珍しいとも思えません。


この症例からどのような考察をされていくのかが腕の見せ所、ですね。

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posted by 長尾大志 at 16:01 | Comment(0) | 学会・研究会見聞録
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