昨日はAsthma symposiumという、メーカー主催の会に参加してきました。
子供が小さい間は、仕事以外の会には極力参加を控えていましたが、子供も2歳を超え、何となく参加要件がゆるんできたので、これからは外に出て勉強せねば、と思っています。
ということで、会への参加要件は「仕事」「話を聞きたい講師の先生」「若手にとって役に立つ講演への引率」としておきます。
MRさんへの私信みたいになってしまったので、話を戻します。今回の目玉は、東濃地区の喘息診療をお一人で立て直されたといっても過言ではない、大林浩幸先生による「吸入指導」「医療、医薬連携」のお話でした。
多くの興味深いお話を聞かせていただきましたが、印象深かったのは、「熱意」。たくさんの患者さんと向き合って、吸入指導をし、確認をしてこられた方ならではの事例をたくさん紹介頂きました。
あまり具体的なことをかくのはどうかとも思いますので(詳しくは書籍とDVDをご覧下さい、とのこと)、吸入指導で大事な精神と、お話を伺って感じたことを備忘的に書いてみます。
・とにもかくにも、吸入を続ければ喘息は必ず良くなる。
・逆に、喘息が悪くなるのは吸入を怠ったときである。
・ゆえに、医療者はチームを組んで、患者さんが吸入を続けられるよう支援すべきである。
・初診患者さんが、思ったほど喘息が良くなっていないときは、必ず吸入出来ているかどうかを確認する。多くの場合、出来ていないのである。
・喘息死の多くは高齢者であるが、吸入ステロイドが吸えていないのも一因ではないか。
・メーカー製の指導箋にはいくつかの「ピットフォール」がある。できが良くないとか失敗とかいう意味ではなく、文字通りの「落とし穴」である。1つは静止画で動きがないことによる勘違い、もう一つはキレイなお姉さんに目を奪われることによる。
・ずっと吸入を続けている患者さんのコントロールが悪化したときに、投薬を上乗せされがちであるが、吸入指導の確認で良くなる事例も少なくない。
・薬の分類は、患者さんにとってはデバイス側からの分類の方が分かりやすい。回転型かプッシュ型か。
・確認するときには、出来ないことをチェックする。
まだまだ続きます。後半はいろいろなシステムを作る上でのお話も。
2014年01月17日
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