一昨日の会はアリムタを持つイーライリリーの会だったのですが、アリムタのアの字も出てきませんでした(まあ、実際はチラッと出てきましたが…)。
あえてアリムタとは直接関係のない、だけれども多くの臨床医が関心を持っている、EGFR変異陽性NSCLCの治療をテーマに持ってこられた意図を尋ねると、相談をされた先生方のお薦めがあったとのこと。
それにしてもかなり思い切ったなー、というのが正直な感想です。結構大きな規模の会だったのですから。
特に昨今はいろいろと世知辛く、メーカーさんからの情報提供はほとんどが売り込みの口上、みたいな感じになっていますから、もはやメーカーの言うことを素直には聞けなくなっている方も多いかもしれませんね。あ、昔からそうですか…。
で、MRさんもメーカーさんも、「売り込み」をしても薬の売れ行きにつながらない、と感じておられることが多いかもしれません。
まあ正直、「売り込みの口上」を聞いたから処方する、というものではもはやありませんし(昔でしたらいろいろとあったのでしょうが)。今はエビデンスが正義、みたいな、なんか義理も人情もありませんですね。
それならそれで、あえて「売り込み」はやめて、もっとドクターが「求めている」情報を提供することにしたらいいのに…とずっと思っているのですが。その方が確実にMRさんとドクターは「いい関係」を築けるでしょうし、その方が「売りやすい」んじゃないか、と思うのですね。
北風と太陽のたとえを持ち出すまでもなく、忙しい医師に「処方をお願いします!」を連呼しても、ガードが堅くなるばかり。それよりは、その医師が「忙しいから勉強する暇がない」ことを情報提供する、そういう場を設ける方が、コートを脱いでくれるのでは?
余計なお節介、そんな悠長なことは言っておられない、と思われた方には、これ以上何も申し上げることはありませんけど。
2014年03月23日
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