2019年08月16日

新令和・胸部X線写真の読みかた基礎編8

B縦隔:気管、肺門、大動脈弓〜下行大動脈。

これは@のパット見、に通じるものですが、縦隔を見る時に大事なことはその動きです。

特に気管が右や左に偏位しているのは、片側の肺の大きさの変化によることが多く、肺が縮めば気管は引っ張り込まれますし、何か膨張するようなもの(胸水や腫瘤など)があると気管は圧されるわけです。ですから縦隔(気管)をパッと見て、その動きに気付くことが重要です。

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それ以外に縦隔で見るべきものとして、縦隔リンパ節の腫脹や縦隔気腫などがあります。特に腫瘍の早期発見のためには、前者に気づくことが重要です。気管の周囲や大動脈の周辺にモコモコと腫瘤ができてくるような所見、それから気管分岐部の下に腫瘤ができて、分岐角が開大するような所見に気をつけます。

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一方、術後や無気肺、線維化などで一側の肺が縮むと気管が引っ張り込まれますが、特に上葉が縮むとそちら側の肺門、主気管支が不自然に引っ張りあげられ、挙上する場合があります。

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そして縦隔で見ておくべきなのが、大動脈弓から下行大動脈のラインがきっちり見えているかどうか。これは後で出てくるシルエットサインを使う時に役立つ所見です。下行大動脈はしばしば蛇行しますが、多くのものは加齢による変化であり、不自然に飛び出していたり(大動脈瘤)する所見があるかどうかが見所になります。

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posted by 長尾大志 at 15:37 | Comment(0) | 胸部X線道場

2019年08月15日

新令和・胸部X線写真の読みかた基礎編7

左右のバランス、対称性が損なわれるものとしては、

・そもそも胸郭の形が異常
 側弯、漏斗胸など

スライド18.JPG

・片側の肺が縮んだり(無気肺・線維化)、胸郭が大きくなったり(緊張性気胸)したもの
 通常は気管や縦隔の移動を伴います

・胸水や腫瘍などで肺野の一部が白くなる
・気胸や嚢胞などで肺野の一部が黒くなる
 このような、パッと見でわかる異常は、胸部X線写真の得意とするところです。


A骨軟部陰影:骨折、溶骨や皮下気腫。

肺野以外の部位にはなかなか気づきにくいだけに、皮下なんかは最初のうちに見ておきましょう。とはいえ、通常は痛みなどの症状や身体所見から気づかれることが多いものですが…。

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posted by 長尾大志 at 16:28 | Comment(0) | 胸部X線道場

2019年08月14日

新令和・胸部X線写真の読みかた基礎編6

正常よりも横隔膜が1肋間分以上高いと、肺が縮んでいる、あるいは胸郭が縮小している、と考えます。また後で述べますが、気管や縦隔が引っ張り込まれていても、その部分が縮んでいると判断されます。


■ 肺が縮むもの

肺そのものが縮む病態として、無気肺と線維化の二つがあります。

無気肺は肺の中の空気がなくなる状態です。よくあるのは空気の通り道である気道が、腫瘍や異物などで閉塞されて、空気が入らなくなってしまうという機序です。他には、胸水などで肺が押されて空気が抜けてしまう、受動無気肺という病態もあります。

無気肺は肺の中の空気がなくなっているわけですから、肺は真っ白に見えるようになります。そして通常は片側に起こるものですから、片側で肺が真っ白になっていて、横隔膜が上昇したり縦隔が引っ張られたりして、縮んでいることが分かる場合に無気肺と考えられます。

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もうひとつの縮む病態は、肺の線維化です。肺線維症のように肺が硬くなって縮んできます。通常は両側で起こり、肺は真っ白になるのではなくて、網状影や蜂巣肺といった所見を呈します。

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posted by 長尾大志 at 19:03 | Comment(0) | 胸部X線道場

2019年08月13日

新令和・胸部X線写真の読みかた基礎編5

正常よりも横隔膜が1肋間分以上低いと、肺が大きくなっている、と考えます。


肺が大きくなるもの

肺が大きくなる疾患の代表はCOPDです。COPDは、長期間・大量の喫煙によって肺胞壁がエラスターゼなどによって分解され、徐々に破壊される疾患です。

肺胞壁が破壊されることによって肺の弾性収縮力が失われ、末梢の気道が閉塞しやすくなる〈閉塞性肺障害換気障害〉が生じます。特に呼気時に末梢気道が閉塞することによって、吸い込んだ空気が吐き出されにくくなるエアトラッピング(空気のとらえこみ現象)が生じます。

そのため、肺内に吐き出せない空気がだんだん溜まってきて、肺容積が大きくなっていきます(肺の過膨張)。肺が膨張することで横隔膜は圧されて位置が低下し、平らになります(平低化)。同時に胸郭の前後径が大きくなってきて左右径と同じくらいになり、樽のように見えます(樽状胸郭)。これを X 線写真で見ると、横隔膜が低く平らになり、肺が大きく見えるのです。

心臓は、横隔膜が下がることと肺に圧されることで、縦長になって左右対称に見えるようになります。その様子があたかも水滴のように見えることから、滴状心と呼ばれます。

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元々の体格や病態によっては、COPDでも必ずしも過膨張所見が見られないことがあります。横隔膜の位置が低下する過膨張以外にCOPDで見られる所見としては、以下のようなものがあります。

・肺野の濃度が低下し、黒っぽく見える
・肺紋理が見えにくくなる
⇒COPDでは肺胞や血管が破壊されるため
・(嚢胞壁からなる)線状の陰影が目立つようになる
⇒嚢胞がたくさんできるため

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posted by 長尾大志 at 18:01 | Comment(0) | 胸部X線道場

2019年08月09日

新令和・胸部X線写真の読みかた基礎編4

肺が大きいか小さいか、はたまた正常の大きさなのか、は肋骨と横隔膜の交差する高さでおよそ見当がつきます。

正常の場合、右横隔膜が、第10肋骨の後ろ側と鎖骨中線辺りで交差します。

それから上下半肋間程度 は正常範囲で左の横隔膜は右の横隔膜と同じ高さから1肋間程度の下程度の高さであると言われています

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…いや、ちょっと待てよ!第10肋骨ってどれだよ!という声が聞こえてきましたね。

スライドやブログ上、書籍上もなかなか肋骨を数えるのはハードルが高いのですが、数えてみましょうか。

肋骨は、後ろ(椎骨についている部分)が高く、前に来るほど下がってきます。
また、後ろの肋骨は分厚くハッキリ見えますが、前の肋骨は薄く、見えにくくなってきます。
横向きに走っている、ハッキリ見える肋骨は後ろ肋骨で、前の肋骨はあまりよく見えません。

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試しに、字だけにしてみましょう。前がハッキリ見えるのは第1肋骨くらいのものです。

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第4肋骨くらいまで数えると、あとは後ろの肋骨だけ数えていけば…

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このように、第10肋骨の後ろが、右横隔膜と、鎖骨中線上で交差していることがわかります。

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(肺野を見て、肺が縮む原因がないのに)横隔膜が正常より高位の場合、吸気不足を疑うことがあります。

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posted by 長尾大志 at 18:05 | Comment(0) | 胸部X線道場

2019年08月08日

新令和・胸部X線写真の読みかた基礎編3

それでは実際に胸部X線写真を眺めてみるわけですが、皆さんはどのような順番でご覧になっていますか。

特に、必ずこれといった決まりがあるわけではありませんが、見逃しを防ぐという意味では@自分なりに見る順番を決めておき、必ずすべての場所に目をやる習慣をつける
A見逃しそうなところ死角を意識し、あえてその部分をしっかり見る
B左右の比較・過去画像との比較を意識する
といったことが必要かと思います。

順番ということでは「小三J法」や「人の肺(ハイ)」など、語呂合わせとともに色々な順番が提唱されていますが、どれが優れている、というものでもなく、ご自身が覚えやすい方法にしたがって、確実に読影して頂くのが大事なことです。

ここでは私が若い頃に教わった、実際に読影する時の順番をご紹介したいと思います。

@第一印象(パッと見):外観、肺の大きさ、左右のバランス。
A骨軟部陰影:骨折、溶骨や皮下気腫。
B縦隔:気管、肺門、大動脈弓〜下行大動脈。
C心陰影:心胸比、心臓の位置。
D横隔膜:肋骨横隔膜角、横隔膜裏。
E肺野を左右比較しながら見ていく。

この順番を採用している理由は、最も所見が目立つ肺野をあえて後回しにする、見落としがちな物陰を先に見るというところにあるかと思います。


@第一印象(パッと見)

胸部X線写真の(CTよりも!)優れている点の一つが、この一覧性、パッと見で何となく異常がわかるというところです。ここでの感度を上げるためには、何といっても正常像を数多く見ることが大事です。今後はAIが補助をしてくれるでしょうが…。

ここで気づいていただきたいのは、まず肺の大きさと形、左右の対称性です。そして肺野に目立つ陰影があれば、ここで指摘できるかと思います。

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posted by 長尾大志 at 11:26 | Comment(2) | 胸部X線道場

2019年08月07日

新令和・胸部X線写真の読みかた基礎編2

PA像とAP像の違いはいくつかありますが、まずポータブル写真というのが、ベッドやストレッチャーで臥床している状態で撮影されることが多いものです。それゆえにX線管や検出器と、体の関係が必ずしも真正面ではありません。

つまりAP像だと真正面から撮られていない、斜めに撮影されることが多いわけです。すると左右の対称性が失われ、例えば気管の位置が中心からずれたりするのです。

他に見られる違いとしては…。

・ポータブル写真の方が、横隔膜が腹部臓器に押されるために挙上して写りがちである、
・鎖骨や肋骨の角度、見え方が少し違う。
・肩甲骨が外に出せないので、肺野にカブって来る。
・X 線量の違いもあって、ポータブル写真の方が肺野濃度が黒っぽく見える。

また、心臓や縦隔は身体の「前より」にあるのですが、PA像AP像とでは縦隔のX線管からの位置関係が変わってくることもあって、AP像の方が心臓や縦隔が拡大される傾向にあります。

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以上のような理由から、ポータブル写真はポータブル写真とわかった上で読影をしないと思わぬミスに繋がってしまう可能性があります。ですから読影の前に、まず撮影条件を確認するということが必要になるのです。

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posted by 長尾大志 at 16:26 | Comment(0) | 胸部X線道場

2019年08月06日

新令和・胸部X線写真の読みかた基礎編1

さてここまで、令和になりました記念としていくつか症例を見ていただきましたけれども、やはり今一度基礎をしっかりおさえておく必要を感じておられるかも知れませんね。

ということで、胸部X線写真読影の、基礎編を改めて書いてまいります。なーんーどーめーのー基礎編〜か〜


それでは早速、胸部X線写真を見てみましょう。

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…どこから見ましょうか?
えーっと、骨軟部組織…ちょっと待ったー(古い)!

まずはこの写真がどうやって撮られているかを確認しましょう。立位正面なのか、はたまたポータブル写真で、臥位なのか坐位なのか。その条件が認識できていないと、思わぬ間違いをしてしまう恐れがあります。

昨今多くの施設では、ポータブル写真の場合何らかの「印」が写真に入っていることが多いかと思います。例えば滋賀医科大学附属病院においてはこのような感じです。

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胸部立位正面写真、つまり(普通に)前胸部をX線検出器につけて、後ろからX線を当てて撮影した写真は、X線が後ろ(背部:posterior)から前胸部(anterior)に向けて通りますのでposterior(P)からanterior(A)に抜けるという意味でPA像といいます。

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それに対してポータブル写真は、X線が前(A)から後ろ(P)に抜けますので、AP像、といいます。

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posted by 長尾大志 at 18:44 | Comment(0) | 胸部X線道場

2019年08月05日

胸部X線読影道場ふたたび65

一般的な間質性肺炎、というには少々胸膜直下がスペアされすぎ、という印象を持ちます。

ということで、3ヵ月前のCTはこのような陰影でした。

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気管支血管束周辺の病変が目立ちますね。10年間の経過でゆっくり進行してきた、ということで、実はこちら、サルコイドーシスの肺野型でありました。それが今回肺炎発症し、このような陰影となった次第です。

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解説動画はこちら⇒
https://youtu.be/vaTrkEJhAMo

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posted by 長尾大志 at 16:05 | Comment(0) | 胸部X線道場

2019年08月02日

胸部X線読影道場ふたたび64

平和そう、とはいえ、両側下肺野にはモワモワッとした高吸収域があるようです。

それが10年の経過で、徐々に悪化してきました。こちらが半年前の写真です。

スライド35.JPG

両側下肺野の高吸収域ですから、「間質性肺炎」といいたくなるところですが、何となくですが、それにはちょっと合わないような気もします。それはどんな点でしょうか…?

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posted by 長尾大志 at 16:07 | Comment(2) | 胸部X線道場

2019年08月01日

胸部X線読影道場ふたたび63

パッと見て、両側下肺野に高吸収域がありますね。

例によって、以前の写真を参照しましょう。10年ほど前には…

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ずいぶんと平和そうですね。

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posted by 長尾大志 at 22:12 | Comment(0) | 胸部X線道場

2019年07月31日

胸部X線読影道場ふたたび62

それでは今回の画像です。

スライド33.JPG

「異常がある」ことはおわかり頂けるかと思いますが、ハテサテこれをどのように表現しましょうか…??

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posted by 長尾大志 at 16:31 | Comment(5) | 胸部X線道場

2019年07月30日

胸部X線読影道場ふたたび61

今回はワンポイントです。

気管の横に、空気像が見られます。CTではこんな感じです。

スライド32.JPG

気管嚢胞の1例でした。


解説動画はこちら⇒
https://youtu.be/d5Mel85IwKw

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posted by 長尾大志 at 17:39 | Comment(1) | 胸部X線道場

2019年07月29日

胸部X線読影道場ふたたび60

今日はこちらの画像です。健診発見異常影、無症状です。

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posted by 長尾大志 at 15:04 | Comment(2) | 胸部X線道場

2019年07月26日

胸部X線読影道場ふたたび59

1年前の画像で見ますと横隔膜が平坦で、COPDの存在がうかがわれますね。

今回のものと比較しますと、左上中肺野のクリッとした陰影は1年前にもしっかりあります。まあこういうクリッと辺縁がシャープで輝度の高い陰影は陳旧性のものであることが多いですね。

右上肺野胸膜沿いの嚢胞らしき線状の陰影とそれに引き続く高吸収の部分も1年前から変わりません。

よ〜く見て頂くと、1年前になかった陰影として、右下肺野、横隔膜付近の高吸収域があります。いかがでしょうか。

CTではこんな感じで、右下葉S10あたりの陰影となります。

スライド30.JPG

解説動画はこちら⇒
https://youtu.be/7q0P4zRCNRI

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posted by 長尾大志 at 14:00 | Comment(0) | 胸部X線道場

2019年07月25日

胸部X線読影道場ふたたび58

昨日の写真、いろいろな陰影がありましたね。新旧混合みたいに。そこで過去写真の登場です。1年前はこんなでした。

スライド29.JPG

側面もあって大サービス!ですね。笑

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posted by 長尾大志 at 18:03 | Comment(0) | 胸部X線道場

2019年07月24日

胸部X線読影道場ふたたび57

今日はこちらの画像です。どしどしコメント下さいませ〜〜。

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posted by 長尾大志 at 16:34 | Comment(2) | 胸部X線道場

2019年07月23日

胸部X線読影道場ふたたび56

実はこの症例、COPDをベースに何度も肺炎を繰り返して、半年後にも同様に肺炎を発症しています。その時の画像がこちら。

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こちらは右の中下肺野に高吸収域があり、右2弓の消失、シルエットサイン陽性であることから、右中葉の肺炎であろうと考えられました。さすがにこのときはCT撮ってませんけれども。

解説動画はこちら⇒
https://youtu.be/FNlwDNe5OPw

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posted by 長尾大志 at 17:19 | Comment(0) | 胸部X線道場

2019年07月22日

胸部X線読影道場ふたたび55

先週木曜日の画像は、金曜日の分(3週間前の画像)と比較していただくと分かりやすいですが、左の下肺野が少し白い、高吸収になっているかと思います。

女性の下肺野だけあって、乳房による軟部影で下肺野濃度は上昇しがちではありますが、やはりここは左右差をみます。左の方が明らかに白いですね。

よく見ると左4弓がシルエットサイン陽性、すなわち消失しています。ということで左の舌区に高吸収の(白い)病変があると考えられます。

CTを見ますと、やはり左の舌区にコンソリデーションがあります。下葉には全く病変がありません。左舌区の肺炎でした。

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posted by 長尾大志 at 16:48 | Comment(0) | 胸部X線道場

2019年07月19日

胸部X線読影道場ふたたび54

昨日の写真は坐位AP像、ポータブル写真でした。

ポータブルは肺野が黒くなりがち、立位と諸々条件が異なる、ということで、「役に立たない」なんてセリフも聞こえてきますが、とんでもございません

お約束通り、以前の写真と比べてみましょう〜。3週間前はお元気でした…。

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posted by 長尾大志 at 17:55 | Comment(0) | 胸部X線道場

2019年07月18日

胸部X線読影道場ふたたび53

それでは新たな画像です。

スライド24.JPG

奮ってご参加ください!!ちょっと難しいですけど。

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posted by 長尾大志 at 17:27 | Comment(3) | 胸部X線道場

2019年07月17日

胸部X線読影道場ふたたび52

12年前から3ヵ月前への変化として、目立つものとして胸郭が小さくなった、というところと、大動脈内になにやら高輝度の人工物らしきものが入ったことが挙げられます。

胸郭が小さくなったのは、肺野にその原因となるような陰影が見当たらないこと、腋窩の肉のたるみなどから、加齢・円背による胸郭の縮みと思われます。

大動脈内の人工物はステントが挿入されていたのでした。

で、そこからの今回の画像への変化としては、両側下肺の網状影、淡い高吸収域の出現が挙げられます。本症例では基礎にRAがあり、リウマチ肺(間質性肺炎)が出現した、という解釈になるでしょう。

解説動画はこちら⇒
https://youtu.be/Xc3fa6N7GGs

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posted by 長尾大志 at 16:57 | Comment(0) | 胸部X線道場

2019年07月16日

胸部X線読影道場ふたたび51

もう既に正解コメントを頂いておりますが、ちょっと伏せさせて頂いております。kei先生、少しお待ちくださいませ。

3ヵ月前はこんな感じなのです〜。

スライド22.JPG

さらに遡りまして、12年前はこんな画像でした。とにかく手に入る最も旧いものとの比較、大変得られるものは多いのですね。

スライド23.JPG

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posted by 長尾大志 at 16:28 | Comment(0) | 胸部X線道場

2019年07月12日

胸部X線読影道場ふたたび50

今回の写真はこんな感じです。

スライド21.JPG

いくつか所見がございますでしょうか…。

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posted by 長尾大志 at 19:09 | Comment(1) | 胸部X線道場

2019年07月10日

胸部X線読影道場ふたたび49

半年前に見られていた、右下肺野のやけにクリッとした陰影、よくよく見ますと左にも同じような陰影がございます。実は8年前にも…。

スライド19.JPG

同じように見られますね。こちらはnippleでした。

それはさておき、今回の画像では、右下肺野のCP角付近に高吸収域がありますね。付近の横隔膜はシルエット陽性で、下葉の陰影かと思われます。左にも同様の陰影がありますね。

こちらは当初肺炎との診断で抗菌薬治療を受けたものの改善せず、最終的に器質化肺炎と診断されステロイド投与で軽快した症例でした。

解説動画はこちら⇒
https://www.youtube.com/watch?v=Pm5D7OjJlJ8&feature=youtu.be

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posted by 長尾大志 at 15:11 | Comment(0) | 胸部X線道場

2019年07月09日

胸部X線読影道場ふたたび48

例によって、以前の写真が見たいですか?仕方ありませんね〜ご覧に入れましょう。

スライド18.JPG

こちら、半年前でございます。このときにも陰影が見えているようないないような…。

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posted by 長尾大志 at 17:35 | Comment(1) | 胸部X線道場

2019年07月08日

胸部X線読影道場ふたたび47

それでは次の画像です。まずはこちら。

スライド17.JPG

ちょいちょいと気になる陰影が…。

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posted by 長尾大志 at 15:44 | Comment(1) | 胸部X線道場

2019年07月05日

胸部X線読影道場ふたたび46

昨日の写真は、心陰影の裏に結節影あり、でした。なかなか裏の陰影は難しいですね〜。

スライド16.JPG

CTではこんな感じで、下行大動脈にピッタリくっついていますね。

解説動画はこちら⇒
https://youtu.be/-D5i4dVSoqQ

いつもの5年生に加えて、6年生がまわってくる6週間、3週間が終わりました…。あと半分、頑張ります!!

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posted by 長尾大志 at 17:47 | Comment(0) | 胸部X線道場

2019年07月04日

胸部X線読影道場ふたたび45

今日の画像です。

スライド14.JPG

ノーヒントでどうぞ。

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posted by 長尾大志 at 18:01 | Comment(1) | 胸部X線道場

2019年07月03日

胸部X線読影道場ふたたび44

2ヵ月前には、なんと気胸が発生していたのです。肺非結核性抗酸菌症に加えて、気胸後の癒着も1ヵ月前の写真の陰影に関係があったかもしれません。

これを踏まえて1ヵ月前、さらに今回の写真を見ると…いかがでしょうか。

今回の写真において、上肺野や下肺野の線状影は、1ヵ月前の写真では見られません。

病歴では2週間ほど前から軽度の呼吸困難感があった、ということですが、あえて受診されず、今回定期受診時に撮影した胸部X線写真でこの所見でした。

わりと急に出現、息切れあり、ということで、気胸の再発が考えやすいですね。その目で見ると、上肺野や下肺野の線状影も「癒着のある気胸の陰影」に見えてきます。

スライド13.JPG

CTではこんな風に、あちこち癒着のある気胸が見られました。癒着のある葉間に空気が入り込んで、一見嚢胞のように見えたのですね。

解説動画はこちら⇒
https://youtu.be/vUGpyQ17W2M

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posted by 長尾大志 at 19:14 | Comment(0) | 胸部X線道場

2019年07月02日

胸部X線読影道場ふたたび43

なんやかんや…それは非結核性抗酸菌症です。

かつて「肺がなんか汚い」ときの代名詞は肺結核の硬化巣でしたが、時は流れて結核も減少傾向となり、硬化巣を見かけることが減ってきました。代わりに増えてきたのが非結核性抗酸菌症です。

肺野に限局性の高吸収域が出現したり、胸膜の癒着が起こったり、気管支拡張や空洞が生じたり、いろいろと肺野が汚くなる要因になります。

本症例でも、非結核性抗酸菌症のために、なにやら肺野のそこここに陰影が見られます。

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そして!2ヵ月前にはこんなことも起こりました。

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おお!?

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posted by 長尾大志 at 17:39 | Comment(2) | 胸部X線道場

2019年07月01日

胸部X線読影道場ふたたび42

金曜日の画像、ヒントになるかどうか?ですが、以前の画像を見てみましょう。

スライド10.JPG

こちら、13年前の写真です。やや過膨張ですが、それ以外にはあまり何もないようです。

スライド9.JPG

こちらは1ヵ月前の写真です。この間なんやかんやありまして…。

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posted by 長尾大志 at 13:46 | Comment(0) | 胸部X線道場

2019年06月28日

胸部X線読影道場ふたたび41

それでは新たにこの画像について考えてみましょう。

スライド8.JPG

これまでとは少し毛色の違う問題です。

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posted by 長尾大志 at 17:47 | Comment(1) | 胸部X線道場

2019年06月27日

胸部X線読影道場ふたたび40

一昨日の画像は、右下肺野の高吸収域、右2弓がシルエットサイン陽性で、おそらく右中葉の病変と考えられます。

昨日の陰影は右>左上顎洞の濃度が上昇しており、上顎洞炎を疑います。胸部と併せると、副鼻腔気管支症候群、という鑑別診断が浮かんでくるかなと思います。

解説動画はこちら⇒
https://youtu.be/r453dlg2RTQ

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posted by 長尾大志 at 15:24 | Comment(0) | 胸部X線道場

2019年06月26日

胸部X線読影道場ふたたび39

昨日の画像のヒントになるでしょうか。副鼻腔Waters像です。

スライド6.JPG

まだまだコメントお待ちしております。

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posted by 長尾大志 at 18:01 | Comment(2) | 胸部X線道場

2019年06月25日

胸部X線読影道場ふたたび38

本日はこちらの画像です。80歳代男性、喀血で来院。

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posted by 長尾大志 at 17:18 | Comment(3) | 胸部X線道場

2019年06月24日

胸部X線読影道場ふたたび37

この10年の間に起きたことは、横隔膜の平低化、肺の過膨張、滴状心化、すなわちCOPDの進行と思われます。特に側面像では、胸郭前後径が大きく、樽状胸郭となっていて、横隔膜の平低具合がよくわかりますね。

で、半年前と今回(症状悪化時)を比較すると…

左下肺野に淡い高吸収域が出現しています。COPDに肺炎が合併し、増悪したときの画像でした。

解説動画はこちら⇒
https://youtu.be/uqNKFLRo_0M

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posted by 長尾大志 at 17:05 | Comment(0) | 胸部X線道場

2019年06月21日

胸部X線読影道場ふたたび36

とどめに、こちらの画像を。

スライド4.JPG

この10年間に何があったか。

そして今回は、さらに何が起こったか、ということですね。

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posted by 長尾大志 at 16:36 | Comment(0) | 胸部X線道場

2019年06月20日

胸部X線読影道場ふたたび35

昨日の画像、まだ元気だった頃、半年前の画像です。

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さらに遡って、10年前の写真もヒントとしてご覧ください。

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まだまだコメントお待ちしております!

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posted by 長尾大志 at 17:21 | Comment(0) | 胸部X線道場

2019年06月19日

胸部X線読影道場ふたたび34

それでは、新シリーズにそのまま突入いたしましょう。新シリーズといっても、テーマが新しくなる、というよりは、本当の意味での新しい症例群、ということになります。非常に勉強になる症例がたくさんあるのですが、なかなか整理できておりませんので、この機会に整理していきます。

で、今日の画像ですが…

スライド1.JPG

こちらです。ジャンルを問わず、いろいろな疾患が今後出てくる予定ですので奮ってコメントください。

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posted by 長尾大志 at 16:35 | Comment(3) | 胸部X線道場

2019年06月18日

胸部X線読影道場ふたたび33

かなり派手な陰影でしたが、キッチリと読影頂けましたでしょうか。

広範囲な左中下肺野の高吸収域は、心陰影シルエットサイン陽性であり、左上葉の陰影です。下行大動脈や横隔膜は見えており、下葉にはあまり陰影がないこともわかります。

右中肺野の陰影は、毛髪線の上に乗っていますので、右上葉の陰影ということになります。
本症例は広範な肺炎でした。

解説動画はこちら⇒
https://youtu.be/de8rrOUZDJs

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posted by 長尾大志 at 12:44 | Comment(0) | 胸部X線道場

2019年06月17日

胸部X線読影道場ふたたび32

今日の画像はこちら。

スライド131.JPG

今回で一応、連続するテーマでの出題は一段落となります。裏テーマは…もうおわかりでしょうか。

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posted by 長尾大志 at 14:08 | Comment(1) | 胸部X線道場

2019年06月14日

胸部X線読影道場ふたたび31

よーく比較して頂くと、おわかりになりましたでしょうか。

心陰影の裏に、一部下行大動脈と接して(シルエットサイン陽性)楔形というか、ちょっと変わった形の陰影が見られます。4ヵ月後にはずいぶん膨れています。

腫瘤にしては変な形だな…ということでCT見てみると、先天性肺気道奇形(CPAM)で、気道に分泌物が溜まったものが陰影として見られていたようです。

解説動画はこちら⇒
https://youtu.be/WLnk_0NCCzg

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posted by 長尾大志 at 15:11 | Comment(0) | 胸部X線道場

2019年06月13日

胸部X線読影道場ふたたび30

昨日の問題、さすがのコメントありましたが、もう少し考えたい方のために。

5年前の写真です。このときは所見無し。

スライド124.JPG

そして、昨日の画像の4ヵ月後がこちらです。

スライド126.JPG

いかがでしょうか。

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posted by 長尾大志 at 17:36 | Comment(1) | 胸部X線道場

2019年06月12日

胸部X線読影道場ふたたび29

今日の画像はこちらです〜。いささか難しいかもしれません。

スライド123.JPG

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posted by 長尾大志 at 14:12 | Comment(3) | 胸部X線道場

2019年06月11日

胸部X線読影道場ふたたび28

昨日の画像は、割とわかりやすかったかもしれませんが、そういうところほど油断せずに参りましょう。

右中肺野、外側よりに高吸収域を認めますね。
ポイントは高吸収域下部の線。そう、毛髪線です。

高吸収域は毛髪線の上にありますから、右上葉の陰影と考えられますね。

解説動画はこちら⇒
https://youtu.be/kkpf_i-AHUo

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posted by 長尾大志 at 17:21 | Comment(0) | 胸部X線道場

2019年06月10日

胸部X線読影道場ふたたび27

今日は、こんな画像です。軽〜くお答え下さい。

スライド99.JPG

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posted by 長尾大志 at 16:48 | Comment(1) | 胸部X線道場

2019年06月07日

胸部X線読影道場ふたたび26

一昨日の画像は、気管内挿管されていて、右上にSUPINEの文字が見えますね。こちら、臥位で撮影されたポータブル写真、AP像です。

左の肺野、特に中下肺野の濃度が高いように見えます。下行大動脈は見えていますが、横隔膜はシルエットサイン陽性です。左S8に病変があるようです。

昨日の画像では、8日前⇒7日前で左横隔膜が挙上し、下肺の濃度も上昇しているように見えます。心臓に隠れていますが肺門が少し大きく見えます。

ということで、左肺門の扁平上皮癌+左下葉S8の無気肺and/or閉塞性肺炎、というところでしょうか。

解説動画はこちら⇒
https://youtu.be/EXGx6785yb0

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posted by 長尾大志 at 16:49 | Comment(0) | 胸部X線道場

2019年06月06日

胸部X線読影道場ふたたび25

昨日の画像、ちょっと見にくいし、よくわからないかもしれません。
もう少し見やすい、8日前の画像がこちら。

スライド94.JPG

そして、こちらが7日前です。

スライド95.JPG

いかがでしょうか。

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posted by 長尾大志 at 14:06 | Comment(1) | 胸部X線道場

2019年06月05日

胸部X線読影道場ふたたび24

今日の画像はこちらです。こちらもちょっと見にくいですね。なぜでしょうか。

スライド93.JPG

そういうことを踏まえて、読影なさってみて下さい。わかりにくければ拡大して頂くのもアリです。

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posted by 長尾大志 at 15:14 | Comment(1) | 胸部X線道場